12月中旬の夜空を彩る「ふたご座流星群」は、毎年安定して多くの流星が観測できることで知られています。
2025年も12月14日前後にピークを迎えると予想されており、条件が整えば明るく見えやすい流星を楽しむことができます。
本記事では、ふたご座流星群の特徴や起源、日本での観測数の目安、観測時のポイントについて分かりやすく解説します。
記事の要約
小惑星由来で毎年安定して多く流れる「ふたご座流星群」、2025年は12月14日前後がピークで日本からも観測好機

ふたご座流星群とは?
ふたご座流星群は、毎年12月中旬に観測される流星群で、年間を通しても最も安定して多くの流星が見られることで知られています。
多くの流星群が彗星を起源としているのに対し、ふたご座流星群は珍しく小惑星(3200 Phaethon)が起源と考えられています。
NASAによると、この小惑星は太陽に非常に近づく軌道を持ち、その際の強烈な熱によって岩石が破砕され、流星のもととなる微粒子が放出されると説明されています。
👉 彗星の氷が蒸発するタイプではなく、「岩が砕ける小惑星型」の流星群
という点が、ふたご座流星群最大の特徴です。
今回の流星群は見えやすい?
- 流星の粒子密度が高い
- 地球が流星群の濃い部分を通過する
- 流星の速度が比較的遅く(約35km/s)、明るく見えやすい
これらの条件がそろうため、NASAは条件の良い場所では1時間に100個以上の流星が見られる可能性があるとしています。
日本での観測数は?
日本で実際に観測できる流星数は、30〜50個程度と予想されています。
- 流星群のピーク時間帯が日本では明るい時間に当たる可能性がある
- 都市部では人工光の影響を受けやすい
- 理論値と肉眼で確認できる数には差がある
観測のポイント(NASAの注意点)
- 双眼鏡や望遠鏡は不要
- 肉眼で空を広く見渡すのが最適
- 防寒対策をしっかり行う
まとめ
ふたご座流星群は、小惑星を起源とする非常に珍しい流星群であり、毎年安定して多くの流星が観測できる点が大きな特徴です。
2025年も12月14日前後にピークを迎え、条件が整えば明るく見えやすい流星を楽しむことができます。
日本では観測できる数は30〜50個程度と予想されていますが、
月明かりや人工光の少ない場所を選び、深夜から明け方にかけて空を広く見渡すことで、十分に迫力ある流星観測が可能です。
防寒対策を万全にしたうえで、冬の夜空をぜひ楽しんでみてください。


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